主任の挨拶

ご父母の方へ

首都大学東京は公立大学のトップランナーとして研究・教育・社会貢献活動に活発に取り組んでいます。本分子応用化学コースは、平成30年4月に環境応用化学科に改称を予定しておりますが、その前身は東京都立大学工学部工業化学科です。東京都立大学時代から現在に至るまで多くの一流企業・大学にすぐれた人材を輩出しています。基礎に基づきながらも実用を目指した応用化学では,カバーする分野は極めて広く,石油化学・化学工業・繊維などの化学系企業ばかりでなく,自動車,電気,機械系など理工系の企業全体にわたります。化学以外の多くの企業が景気の動向に強く作用されるなかで,多くの化学系企業は順調に業績を伸ばしています。近年の日本人ノーベル賞受賞者は化学系の方が殆どです。このような状況の中,本学の公立大学としての強みと相まって就職率は極めて高いものとなっています。

また,本学科の大きな特徴として,研究活動が極めて活発であることがあげられます。特に研究活動のアウトプットである学術論文の引用回数/人,インパクトの大きさでは有名国立大学を抜き,国内トップレベルです。また,本学ホームページ冒頭にもあるように,春田正毅教授は昨年トムソンロイター賞を受賞され,ノーベル賞の有力候補となっており,研究センターを主催しています。その他光化学,リチウムイオン電池,アルミナのナノホールアレイ,バイオマテリアル,有機超分子化学,微小化学反応などでも日本を代表するすぐれた研究を展開しています。

これを支える教育についても年次進行に合わせた緻密なカリキュラムを用意し,単位を取得すると自然に実力が身につくようなものとなっています。1年次の「応化基礎ゼミ」で修得した「主体的な学修習慣」と「PDCAサイクル」の継続をサポートするために、分子応用化学コースでは、e-ラーニングシステムなどICTを活用した「予習を習慣にする環境」、「授業へ主体的に参加する環境」、「学修を振り返る環境」を2・3年次の「全ての必修科目」において提供しています。また世界中をモノや人が行き交う近年,国際化は避けて通れません。本学科では,1年次から英語教育に力を入れ,国際的な舞台においても十分通用する人材の育成につとめています。また更に勉強したい人には留学についても充実したサポートも受けることができます。また講義に加えて,ゼミナールや特別研究(卒業研究)など発表や討論に参加する体験型の科目を通じて,具体的な課題を発見し,それを解決する能力を養うとともに,プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を向上させることもできます。さらに化学実験の安全教育にも多くの時間を割き,安心して研究を進めることができます。

平成30年4月からスタートする環境応用化学科にお子様が入学され,21世紀の応用化学、ひいては科学を切り開く研究者・技術者に育ち,将来の日本を背負ってくれる人材となることを期待しています。

分子応用化学コース コース長 高木 慎介