自然・文化ツーリズムコースおよび観光科学域の概要

沿革と現況

沿革

本学域は2008年に地理環境科学域の中の観光科学専修として発足しました。翌年には都市環境科学研究科の中の観光科学域として改組され、2010年には博士後期課程の学生を受け入れ始めました。さらに、2011年には都市環境学部に自然・文化ツーリズムコースが設置され、現在に至っています。

現況

2016年10月現在で、教授4人、准教授4人、助教3人が在籍し、博士後期課程30人、博士前期課程23人、学部生42人が学んでいます。留学生も多く受け入れており、東アジアや東南アジア諸国を中心に、多くの国々からの留学生を受け入れています。また、交換留学や学生派遣などのプログラムを活用して毎年複数の学生が海外の大学で学んでいます。

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観光を科学する

首都大学東京・観光科学教室では「観光科学」を提唱します

「観光」というと単なる「遊び」、「旅行」を思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、本来「観光」とは光(素晴らしいもの)を観る(学ぶ、自己を高める)という意味を指します。首都大学東京・観光科学教室(学部の自然・文化ツーリズムコースと大学院の観光科学域の総称)では、熱帯のジャングルから農地や里山までも含む自然環境と、歴史的遺跡から都市の町並みや生活までも含む文化環境を、「持続する豊かな社会」における重要な要素と考えています。そして自然環境と文化環境からなる空間のなかに己を置き、これらと対話し、自己啓発を図ることを「観光」と定義しています

観光という事象はあらゆる場面において、社会とあまねく関わりをもっています。そのため、観光現象のどの側面に力点を置くかは、既存の研究分野によって様々です。「観光を科学する」ためには、それらの多分野における多様な視点を理解した包括的な捉え方が欠かせません。本教室では、従来の研究分野の枠を超えて集まった優秀な研究スタッフの力を結集し、総合科学としての「観光科学」の確立を目指しています

観光科学教室では、人とのふれあい、自然や歴史、そして人々の生活を学ぶなかで「日常性と非日常性」や「自己と環境」について捉えなおすことを重視します。そして観光を用いて「国づくり」や「街づくり」、「自然環境の保全」を追求していくことを観光科学の使命と考えています。このような趣旨での「観光科学」に関する学科と大学院の設置は、わが国では初めてです

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観光科学教室の3つの柱

従来の観光研究は、主として観光現象を「みる」ことに主眼を置いてきました。これら先人の業績を踏まえながらも、観光科学教室はより一歩、科学へと踏み込みます。観光科学教室は、自然環境や地域資源の保全と適正な利用について、地理学や生態学、環境学などの理学的なアプローチで研究する自然ツーリズム領域と、文化資源の在り方とそれらの都市計画やまちづくりへの応用について、都市計画学や建築学などの工学的なアプローチで研究する文化ツーリズム領域、さらに観光の政策、新たな観光現象の発掘、情報媒体の開発について、政策学や心理学、情報学などの社会工学的なアプローチで研究する観光政策・情報領域の3つの領域からなります。



環境の主治医としての自然ツーリズム領域

自然ツーリズム領域では、自然環境や地域資源を基盤とするツーリズムを通じて、環境の保全・保護や適正利用とその管理の方法を学び、研究します。それらを学ぶために、本領域では地理学的な考え方(地域環境学など)、生態学的な考え方(環境生態学など)、環境学的な考え方(土壌地理学)を重視します。地域を総合的にみることのできる環境の主治医のような学問を目指しています。

地域や国土の将来像を提起し、実現する文化ツーリズム領域

文化ツーリズムとは、地域における歴史、生活・生業、その周囲の自然環境を資源とする観光の形態です。文化ツーリズム領域では、こうした観光が行われる地域や国土を対象に、その存立基盤となる地形、自然環境、歴史的背景や現在の地域や国土のあり様を分析・解読し、さらには地域や国土の将来像を提起し、実現するための計画理念・技術を探求する学問を目指しています。いわゆる「計画学」という領域です。


観光の政策や経営戦略の魅力を発信する観光政策・情報領域

観光政策・情報学では、都市、地域、国の魅力を高めるための観光政策や観光経営戦略、そしてその魅力を効果的に発信する手法について学んでいきます。また、データに基づく客観的な意思決定や情報発信を実現するため、統計学や地理情報システムを用いた解析手法、マーケティングの技法などを学んでいきます。

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観光科学教室ロゴマーク

観光の多様な側面を3領域で捉え、科学する

観光科学教室は2011年度にロゴマークを作成しました。こちらを向いている箱の壁とふたは3面あり、観光科学教室の3つの領域を表しています。その箱に入っている文字は、多様な側面を持つ「観光」(TOURISM)を示しています。観光の多様な側面を観光科学教室で一つずつ科学し、明らかにしていくという意味を、また観光科学教室を卒業した学部生や大学院生が、社会で大きく羽ばたいてもらいたいという思いを込めて、箱のふたは大きく開かれ、TOURISMの文字が元気に飛び出してきています。

 

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