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環境応用化学科/学域について

環境応用化学科(2018年4月に分子応用化学コースから改称)では、工学としての化学に軸足を置く応用化学、材料化学に関する教育と研究を行っています。特にSDGsを視野に入れ、地球環境と共生しながら、有限な地球資源やエネルギーのもとで人類や都市社会が持続的に発展していくために必要となる化学を指向し、それに貢献できる資質をもった人材を育成することを目的としています。

研究トピックス

地球温暖化問題の抜本的解決技術である二酸化炭素(CO2)回収・貯留技術(CCS)の確立に向け、川上研究室では“ナノスペース”の導入という新しい概念に基づいた超高気体透過性を有する高分子膜材料の開発を進めています。(川上研究室)

微小遺伝子凝縮体による生体内の未到達空間へのデリバリー、血糖降下ホルモン血中濃度の遠隔操作による糖尿病治療の革新、バイオマテリアルを用いて様々な生体機能を開拓します。(朝山研究室)

環境とエネルギー分野へ応用可能な機能性有機物質の合成をおこなっています。図は、光増感色素と水酸化触媒を共吸着させた光電気化学セルの電極構造です。このセルを使って水を光分解し、水素と酸素を取り出します。(久保研究室)

環境に調和した高度な機能を持つ有機分子を開発しました。カゴ型構造の新規分子を化学合成しました。結晶中におけるビフェニレン環の回転運動を確認し、分子運動による構造変化に伴う複屈折変化を解明しました。(瀬高研究室)

持続可能なエネルギー社会の実現へ向け、熱の有効利用が可能な中温無加湿燃料電池や安全でエネルギー密度に優れる新しい蓄電池の開発を行っています。(金村研究室)

希土類ドープシリカガラス(左上)、ケイ素系有機-無機ハイブリッド(右上)、イオン伝導体(左下)、ゼオライト(右下)など、持続可能な都市環境と低炭素社会を支える各種無機系材料の開発とデバイスへの展開を進めています。(梶原研究室)

原子レベルで平滑なナノシート(及びこれらの積層化合物)と分子の相互作用を、学理と技術開発の両面から研究している。近年、得られた知見から光捕集アンテナ系を統合した光合成型物質変換反応システムを創生した。(高木研究室)

環境試料や生体試料中に含まれる微量成分を現場で簡便かつ迅速に測定するための手のひらサイズの分析装置を開発しました。医療現場での病気の診断や河川での環境汚染物質の測定などに活用できると期待されています。(分析化学研究室)

二つ以上の金属から成る合金ナノ粒子の構造や電子状態を原子レベルで制御することにより「環境保全・浄化に有効なシステム」や「環境に優しく効率的な物質変換プロセス」の実現を目指しています。(宍戸研究室)

燃料電池の発電出力向上のために,様々な金属多孔体による全面供給型反応物流路の研究を行っています.従来型流路に比べて最大で3倍の発電出力を達成しています.写真はチタン繊維を焼結した極薄の反応物流路です.(首藤研究室)

NEWS

最新学術ニュース

有馬秀哉君(梶原研究室令和4年度修士修了)、梶原浩一教授らの論文が日本セラミックス協会2023 JCS-Japan学生優秀論文賞を受賞しました。



2024.3.19